3/19/2015

小海線のレストラン・ストローハット - Restaurant Straw Hat

国道141号沿いの海ノ口に家族経営のレストランがあって、どこから見ても普通のドライブイン・レストランなのだが、ディナーを予約すると料理人がフレンチ・シェフに変身して、途方もない雰囲気のミスマッチ感と共に、今夜はどんな料理を並べるのかとワクワク気分でコース料理を楽しませてくれる。彼は親父から店を引き継いで以来、持ち前の研究熱心さから、単なるドライブインでは終わらない切り札を一枚着実に仕込みつつある。こんな片田舎でも(というと語弊があるが)、地元に根付いたビストロがあるというのは何とも心強い。


On Route 141 along Yatsugatake mountains is a family-owned restaurant in Koumi, and it looks like an ordinary drive-in restaurant, but when you make a dinner reservation, the young cook turns into an ambitious French chef to prepare an excitingly interesting course menu in this totally mismatched atmosphere. He took over this facility from his father, and managed to add a spice in it that is superficially invisible. It is wonderful to find a local and reliable bistro in almost hopeless environment like this, and that is why I always want to come back to Straw Hat.

過日のおまかせ料理を紹介しておこう。まずはサツマイモのポタージュから始まり、有坂さんちの庭先卵、ウニと甲殻類のカプチーノ仕立てが続き、可愛いキッシュも添えられていた。この日はさらにエスカルゴからヒントをもらった新潟産サザエのアヒージョが出て来て、これは我が家でも簡単に行けそう。


Egg from Arisaka's garden in cappuccino style with sea urchin and shrimp. Quiche on side. 

Turbo ajillo

前菜としてはさらに佐久穂産トラウト・サーモンのマリネと魚介をあしらったサラダ、ラタトゥイユ詰めヤリイカのグリエが供される。旨い!

Seafood salad with local "Sakuho" trout-salmon

Squid farci au ratatouille

ここでサイコロ型の自家製パンとパテが登場し、コースのメイン料理となる。魚は高知産寒ブリのポワレに菜の花添え。肉はシャラン産鴨胸肉のロティだ。鴨は熟成感のある良い肉だったが、鰤については僕はカリッとソテーでもした方が素材に合うかなと思った。

Home-made cubic bread with lever paste

Yellowtail Poiré

Canard rôti au sauce vin rouge

仕上げは通常パスタになることが多いが、この日は気合いを入れてもらってアクアパッツァ仕立ての一口炊き込みご飯で、全員の絶賛を浴びた。デザートは予約時に友人が希望を伝えていたモンブランが出た。

Aquapazza and steamed rice

Mont blanc


No comments: